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最上位サーボトラバース取出ロボット「RCシリーズ」に3機種を追加し、ラインアップ完了

yushin
最上位サーボトラバース(横走行)タイプ取出ロボット「RCシリーズ」

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2010年9月28日

ハートフルテクノロジーを標榜する射出成形機用取出ロボット専業メーカーの株式会社ユーシン精機 (社長・小谷 眞由美、本社・京都市、資本金・19億8,566万円)は、昨年2月から販売している「高速」、 「安心」、「節約」が基本コンセプトの最上位サーボトラバース(横走行)タイプ取出ロボット「RCシリーズ」 として、新たに3機種を追加、10月1日から受注を開始する。

今回追加の3機種は、射出成形機型締力60トン以下対応の「RC-30」、同30~80トン対応の「RC-70」、 同400~650トン対応の「RCⅡ-600」で、各々、製品側アームのみのSタイプと、製品側・ランナ側の両アーム のあるDタイプがある。

また、RCは昇降軸1段式、RCⅡは昇降軸2段式で、2段式は1段式に比べ、機体高さを低減できるため天井の 低い工場にも適する。

ユーシン精機では、今回の3機種と、既販の6機種の計9機種で、成形機型締力30トンクラスの超小型機から 1300トンクラスの大型機までのラインアップを完了した。

「RCシリーズ」の特長は、3つの開発コンセプトである。

  1. 「高速」
    生産性に直結する機能は高速性であり、取出しタイム(型開時間)の短縮である。製品の昇降軸/引抜軸それぞれ のモータ容量を従来機よりも1サイズアップすることで、取出しタイムの時間短縮が可能となり、生産性の向上 に貢献する。


  2. 「安心」
    実際に取出ロボットを操作されるオペレータの方、メンテ・修理を行う保全の方が安心(楽)して操作や 作業ができることを目指して設計している。

    ①取出ロボットの剛性アップ
    各フレームの断面形状の最適化を、構造解析を用いて行い、さらにリニアガイドのレイアウト見直し等により、 ねじれ方向の断面二次モーメントを約4.5倍に改善した。これにより、"チョコ停"の主たる原因である取出 不良やインサート不良がさらに少なくなり、稼働率のさらなる向上が期待できる。

    ②アーム先端の制振制御
    本シリーズは、駆動軸すべてに"制振制御"を採用した。この制御は、取出ロボットのそれぞれの動作ポジション における各駆動軸の可動側固有振動数(fr)を設計段階で事前に求めておき、この固有振動数のトルク成分を 発生させない(共振を起こさせない)ように、サーボアンプの電流出力(トルク)にフィルタリング(排除) を行う制御である。さらに、本シリーズの制御システムではポジション、荷重などに応じて、1サイクル動作中 の各ステップにて、それぞれの固有振動数(fri)(i=ステップ)をテーブルデータより参照しながら動作する。 したがって、取出し、開放、インサートなどの各モードにおいて、振動減衰のムダな待ち時間を大幅に低減 できる。


  3. 「節約」

  4. 独自開発による標準装備の「ECO吸着」(登録商標取得済み・特許出願中)は、成形品を吸着する際の圧力を監視 しながら必要な時のみ吸着回路をONにすることで、エア消費量を大幅に削減し、省電力化に貢献する。

専用コントローラ「E-touchⅡ」は、10.4インチ大型タッチパネルを使用している。従来機のコントローラ 「E-touch Web」に対して完全上位互換で、基本動作は共通であり、RA-αシリーズのティーチングデータを RCシリーズでもそのまま利用できる。さらに、代表的な画面操作の特長としては、①オペレータ画面では、 現場作業者向けに特化した"Go/Stop 操作"を基本としたシンプルな画面操作を提供する。②音声ガイダン スでは、画面表示に加えてカーナビのように音声でもアシストを行う。③動作チャート画面では、ティー チング時に画面を切り替えることなく、ポジション(ストローク)、速度、待ち時間などを一括して設定 できる。など、画面操作を迷うことなく"安心"して行えるシステムとなっている。

価格は本体定価(消費税別)で、「RC-30S」が290万円、「RC-70S」が310万円、「RCⅡ-600S」が 550万円。販売目標は、3機種で年間約220台を見込んでいる。


ユーシン精機について:

ユーシン精機は、1973年に各種自動機の設計・製造メーカーとして設立され、1978年に初めてプラスチック製品取出ロボットを発表しました。 現在、当社は取出ロボットを中心にプラスチック射出成形工場の合理化FA化を推進する機器、システムの開発、製造、販売を手掛けています。 近年、ますます多様化・高度化するお客様のご要望にお応えするため、積極的に新規事業分野を開拓するとともに、より一層スピーディな商品 開発とグローバル展開を行ってまいります。


お問い合せ:

株式会社ユーシン精機
〒612-8492 京都市伏見区久我本町11-260
TEL. 075-933-9555
FAX. 075-934-4033


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